みなさんの悩みを解決します。
記事の内容
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家族や子供がいる場合のサイドFIRE実現性のシミュレーション結果
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家族や子供がいてもサイドFIREを実現できるポイント3つを紹介
記事を通して読者ができるようになること
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家族や子供がいる場合のシミュレーション結果を知れる
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家族や子供がいてもサイドFIREを実現できるポイントを学べる
記事の著者
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株式(全世界:先進国・新興国)、国債、金、仮想通貨で危機に強いポートフォリオ形成
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資産運用中(計画:2030年に資産3,800万円でサイドFIRE、2035年に6,000万円でFIRE)
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株式投資5%以上の利回り実践中
結論を先にお伝えします。
シミュレーション結果は、下のとおりでした。
子供が産まれたときの親の年齢 | 子供(人数) | 共働き | サイドFIREの実現 |
20代 | 1 | × | × |
20代 | 2 | × | × |
20代 | 1 | ○ | ○ |
20代 | 2 | ○ | ○ |
30代 | 1 | × | × |
30代 | 2 | × | × |
30代 | 1 | ○ | ○ |
30代 | 2 | ○ | ○ |
なお、サイドFIREの達成条件は、下の2パターンのいずれかを満たした時と設定しました。
- 親の年齢が50歳未満+資産が3000万円以上+子供が23歳以上(自立している)
- 親の年齢が50歳未満+資産が3000万円以上+子供が22歳以下(自立していない)+養育費分の資産がある
親(読者のみなさん)の年齢が60歳付近でサイドFIREを実現した場合は、除外しています。
早期リタイアのイメージとは離れているかなと。
今回は、表に記載した8つのパターンでシミュレーションしています。
日本の平均年収のデータを使っていますので、多くの人にとって参考になれば嬉しいです。
では、さっそく始めていきましょう。
サイドFIREと目標資産額
サイドFIREの定義
サイドFIREは、『年間生活費の半分を不労所得から得る状態』です
FIRE
Financial
Independence,
Retire
Early
FIREは、これらの頭文字からできた造語で、経済的自立&早期退職を意味しています。
ざっくりいうと、定年退職と言われる60代よりも前に仕事をやめて、自分らしい人生を楽しむこと。
資産から得られる収入(配当、不動産投資による家賃収入など)だけで暮らします。
早期退職をしますが、週に3日ほど働きます。
生活費の半分は、不労所得(株や不動産収入)から。
残り半分の生活費は、仕事から得る状態でが、サイドFIREです。
目標資産は3,000万円
目標資産は、3,000万円とするのが一般的です。
3,000万円あれば、投資の利回りとして期待できる平均利回りの4%、つまり120万円を生活費として使えるからです。
成人ひとり、もしくは夫婦ふたりだとしても、年間生活費として240万円あれば、一般的な生活はできます。
その半分である120万円を資産からの不労所得、残りの半分の120万円を仕事からの収入とする。
サイドFIREの目標資産額に関して、もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。
サイドFIREは家族や子供がいても実現できるのかシミュレーションしてみた
なお、本記事に記載した年収は、doda。
子育て費用は、ベネッセを参考にさせていただきました。
参考としたWebサイトは下記の2つです。
>>平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】
>>【保存版】子育てに必要な費用はいくら?未就学~大学までにかかる費用や制度についても解説!
20代前半で結婚と子ども1人がいる場合【夫婦共働きでない】
結論、サイドFIREは不可能です。
なぜなら、子供が22歳になるまでの間まで、投資に回せるお金がないからです。
残念ながら、資金の余裕はありません。
まず、平均年収(収入)をチェックしてみましょう。
年収 | 手取り年収(0.8倍) | |
20代 | 348万円 | 278万円 |
30代 | 444万円 | 355万円 |
40代 | 510万円 | 408万円 |
年収は、dodaから引用しました。
各年代の男女の年収を足して、2で割り算しています。
22歳で子供が産まれたとします。
みなさんが44歳の時に、子供が22歳。
この22年間の手取り年収を計算しましょう。
20代:278万円×8年間=2,224万円
30代:355万円×10年間=3,550万円
40代:408万円×4年間=1,632万円
合計:7,406万円
生活費について、考えてみましょう。
夫婦の生活費は、先ほどと同様に年間240万円とします。
240万円×22年間=5280万円
次は、子供の生活費です。
ベネッセの教育情報サイトを参考にさせていただきました。
0〜22歳までの子育て費用:合計で2,780万円です。
夫婦と子供の生活費を足し算してみます。
5,280万円+2,780万円=8,060万円
収入から支出を引き算してみましょう。
7,406万円(収入)ー8,060万円(支出)=-654万円
このように、支出が収入を上回ってしまいました…
稼ぐお金の量が、そもそも足りないという結果になっています。
実際は、公的な補助や奨学金、共働きなどを実行して、負債がない状態で生活すると思います。
しかし、間違いなく言えることは、投資に回すお金はありません。
20代の早い時期に子供を授かり、夫婦どちらかの収入だけで暮らす家庭では、サイドFIREは実現しないという結果でした。
20代前半で結婚と子ども2人がいる場合【夫婦共働きでない】
結論、サイドFIREは不可能です。
なぜなら、投資に回せるお金がないからです。
20代前半で結婚と子ども1人がいる場合【夫婦共働きである】
結論、サイドFIREは実現可能です。
みなさんが40歳前後のときに、サイドFIREではなく、FIREを達成することができます。
なお、このときに資産は、6,851万円となっています。
まず、同じように収入を計算していきましょう。
今回は共働きなので、単純に手取り年収を2倍にします。
そして、生活費は夫婦の年間生活費は、240万円。
子供の年間生活費は、126万円とします。
理由は、0〜22歳までの子育て費用の総額2,780万円を、22年で分割しました。
それでは、収入と支出を計算してみます。
年収 | 手取り年収(0.8倍) | 共働き(2人分) | 生活費 | 余力資金(投資分) | |
20代 | 348万円 | 278万円 | 556万円 | 366万円 | 190万円 |
30代 | 444万円 | 355万円 | 710万円 | 366万円 | 344万円 |
40代 | 510万円 | 408万円 | 816万円 | 366万円 | 450万円 |
次に投資結果をシミュレーションしてみましょう。
投資のリターンは、一般的な4%とします。
20代は、年間190万円を投資できる、つまり毎月積立額は15.8万円です。
これを8年間(22〜30歳まで)行うと、資産が1,784万円になります。
30代は、年間344万円を投資できる、つまり毎月積立額は28.6万円です。
次の10年間(31〜40歳まで)行うと、資産が4,211万円になります。
加えて、30歳までに積立した1,784万円は複利効果で、その後も増えていきます。
1,784万円は、40歳までの10年間で2,640万円(+856万円)になります。
結果、共働き夫婦は、子供が1人いたとしても40歳までに6,851万円の資産を積み立てることができます。
夫婦が40歳の時、子供は18歳。
大学進学をするとなっても、4年間の子育て費用(学費)は440〜720万円です。
資産6,851万円から学費720万円を使っても、資産が6,000万円残ります。
この記事を読んでいる10代、20代の方はすぐにでも投資を始めましょう。
FIREしたいかどうかに関わらず、お金に対する不安や心配は、投資によって減らすことができます。
20代前半で結婚と子ども2人がいる場合【夫婦共働きである】
結論、サイドFIREは実現可能です。
みなさんが42歳前後のときに、サイドFIREを達成することができます。
なお、このときに資産は、3,350万円となっています。
今回の生活費(492万円)の内訳は、夫婦ふたり(240万円)と、子供ふたり(252万円=126万円×2)です。
余力資金(投資分)を計算してみましょう。
年収 | 手取り年収(0.8倍) | 共働き(2人分) | 生活費 | 余力資金(投資分) | |
20代 | 348万円 | 278万円 | 556万円 | 492万円 | 64万円 |
30代 | 444万円 | 355万円 | 710万円 | 492万円 | 218万円 |
40代 | 510万円 | 408万円 | 816万円 | 492万円 | 324万円 |
次に投資結果をシミュレーションしてみましょう。
投資のリターンは、一般的な4%とします。
20代は、年間64万円を投資できる、つまり毎月積立額は5.3万円です。
これを8年間(22〜30歳まで)行うと、資産が598万円になります。
30代は、年間218万円を投資できる、つまり毎月積立額は18.1万円です。
次の10年間(31〜40歳まで)行うと、資産が2,665万円になります。
加えて、30歳までに積立した598万円は複利効果で、その後も増えていきます。
598万円は、40歳までの10年間で885万円(+287万円)になります。
結果、共働き夫婦は、子供が2人いたとしても40歳までに3,550万円の資産を積み立てることができます。
夫婦が40歳の時、子供2人は18歳(双子と仮定しましょう)。
大学進学をするとなっても、4年間の子育て費用(学費)は440〜720万円です。
子供ふたりなら1,600万円もあれば、十分。
共働きなら年間の手取りが816万円なので、あと2年働けば1,600万円を作れます。
結果、夫婦が42歳の時にサイドFIRE達成です(資産3,550万円+子供ふたりの学費1,600万円)。
30代前半で結婚と子ども1人がいる場合【夫婦共働きでない】
結論、サイドFIREは実現不可能です。
資産が3,000万円に達しなかったことが原因です。
今回は、30歳で結婚し、すぐに子供が産まれたケースです。
20代は独身としますので、20代の生活費は180万円(15万円/月)とします。
年収 | 手取り年収(0.8倍) | 生活費 | 余力資金 | |
20代(独身) | 348万円 | 278万円 | 180万円 | 98万円 |
30代 | 444万円 | 355万円 | 366万円 | -11万円 |
40代 | 510万円 | 408万円 | 366万円 | 42万円 |
次に投資結果をシミュレーションしてみましょう。
投資のリターンは、一般的な4%とします。
20代は、年間98万円を投資できる、つまり毎月積立額は8.1万円です。
これを8年間(22〜30歳まで)行うと、資産が914万円になります。
30代は投資ができません。
40代は、年間42万円を投資できる、つまり毎月積立額は3.5万円です。
これを10年間(41〜50歳まで)行うと、資産が515万円になります。
加えて、30歳までに積立した914万円は複利効果で、その後も増えていきます。
598万円は、50歳までの20年間で2,002万円(+1,088万円)になります。
みなさんが50歳、子供が20歳のときの合計資産は、2,517万円。
残念ながら、サイドFIREは達成できません。
でも、今回も複利効果の力は感じたはず。
今回は共働きではないケースでシミュレーションしました。
しかし、夫婦のどちらかが少しでもアルバイトや副業で収入を増やせば、50歳までに資産を3,000万円に達したはず。
サイドFIREは絶対に無理というわけではないので、夫婦間で話し合ってみましょう!
30代前半で結婚と子ども2人がいる場合【夫婦共働きでない】
結論、サイドFIREは不可能です。
30代前半で結婚と子ども1人がいる場合【夫婦共働きである】
結論、サイドFIREは実現可能です。
みなさんが40歳前後のときに、サイドFIREを達成することができます。
なお、このときに資産は、5,579万円となっています。
20代は独身としますので、20代の生活費は180万円(15万円/月)とします。
年収 | 手取り年収(0.8倍) | 共働き(2人分) | 生活費 | 余力資金(投資分) | |
20代(独身) | 348万円 | 278万円 | - | 180万円 | 98万円 |
30代 | 444万円 | 355万円 | 710万円 | 366万円 | 344万円 |
40代 | 510万円 | 408万円 | 816万円 | 366万円 | 450万円 |
次に投資結果をシミュレーションしてみましょう。
投資のリターンは、一般的な4%とします。
20代は、年間98万円を投資できる、つまり毎月積立額は8.1万円です。
これを8年間(22〜30歳まで)行うと、資産が914万円になります。
30代は、年間344万円を投資できる、つまり毎月積立額は28.7万円です。
これを10年間(31〜40歳まで)行うと、資産が4,226万円になります。
加えて、30歳までに積立した914万円は複利効果で、その後も増えていきます。
598万円は、40歳までの10年間で1,353万円(+439万円)になります。
みなさんが40歳、子供が10歳のときの合計資産は、5,579万円。
子供が22歳になるまでの残り12年間の生活費は、1,512万円(126万円×10年)とします。
5,579万円から1,512万円を引き算しても、4067万円残ります。
40歳でサイドFIRE達成という結果です。
30代前半で結婚と子ども2人がいる場合【夫婦共働きである】
結論、サイドFIREは実現可能です。
みなさんが45歳前後のときに、サイドFIREを達成することができます。
なお、このときに資産は、6,678万円となっています。
20代は独身としますので、20代の生活費は180万円(15万円/月)とします。
年収 | 手取り年収(0.8倍) | 共働き(2人分) | 生活費 | 余力資金(投資分) | |
20代(独身) | 348万円 | 278万円 | - | 180万円 | 98万円 |
30代 | 444万円 | 355万円 | 710万円 | 492万円 | 218万円 |
40代 | 510万円 | 408万円 | 816万円 | 492万円 | 324万円 |
次に投資結果をシミュレーションしてみましょう。
投資のリターンは、一般的な4%とします。
20代は、年間98万円を投資できる、つまり毎月積立額は8.1万円です。
これを8年間(22〜30歳まで)行うと、資産が914万円になります。
30代は、年間218万円を投資できる、つまり毎月積立額は18.1万円です。
これを10年間(31〜40歳まで)行うと、資産が2,665万円になります。
加えて、30歳までに積立した914万円は複利効果で、その後も増えていきます。
914万円は、40歳までの10年間で1,353万円(+439万円)になります。
みなさんが40歳、子供ふたりが10歳のときの合計資産は、4,018万円(2,665万円+1,353万円)。
あと5年(45歳まで)働いたシミュレーションをしてみましょう。
40代は、年間324万円を投資できる、つまり毎月積立額は27万円です。
これを5年間(41〜45歳まで)行うと、資産が1,790万円になります。
加えて、40歳までに積立した4,018万円は複利効果で、その後も増えていきます。
4,018万円は、45歳までの15年間で4,888万円(+870万円)になります。
みなさんが45歳、子供ふたりが15歳のときの合計資産は、6,678万円(1,790万円+4,888万円)。
子供ふたりが22歳になるまでの残り7年間の生活費は、1,764万円(126万円×7年×2人)とします。
6,678万円から1,764万円を引き算しても、4,914万円残ります。
45歳でサイドFIRE達成という結果です。
家族や子供がいてもサイドFIREできるポイントをまとめてみた
投資は早いに越したことはない【複利効果】
投資を始める時期は、早い方がいいです。
なぜなら、複利効果が絶大だからです。
複利効果とは、運用で得た収益を当初の元本にプラスして再び投資することです。
これにより、利益が利益をうみ、ふくらんでいく効果が生まれます。
この記事を読んでいるみなさんは、60歳未満であると想像します。
月に3万円でもいいので、投資を始めてみませんか。
月に3万円の投資を20年継続し、リターンが4%の場合、資産は1,100万円になります。
1,100万円の内訳は、380万円が運用収益です。
つまり、複利によるリターンです。
世界の投資の平均リターンとして4%は、現実的な数字。
ぜひ、投資を始めてみましょう。
投資を始めるためのロードマップ記事を書いたので、ぜひ読んでみてください。
最低限読めば投資を始められる1冊もご紹介しています。
その本には、こんなことが書いてあります。
- 選択すべき証券会社
- 買うべき銘柄
- 得する確率、損する確率
わたしもその1冊を読んで投資を始めました。
関連記事
夫婦共働きはサイドFIRE達成の可能性を大いに高める【投資資金を増やす】
サイドFIRE実現の可能性を1番高めるのは、共働きです。
なぜなら、収入が単純に2倍になり、投資へ回せるお金が増えるからです。
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個人で収入を増やす方法は、出世・転職・副業が考えられます。
しかし、どれも1ヶ月で結果が出るような方法ではありません。
夫婦ふたりして正社員にならなくても、働いていなかったパートナーがアルバイトやパートを始めて月に5万円稼ぐだけでもOK。
子供がいない前提の記事ではありますが、共働きによってサイドFIRE達成を8〜12年早くすることができることをまとめています。
よろしければ、ご覧ください。
夫婦の協力が必要不可欠【節約】
夫婦が一緒にサイドFIREに向けて協力することが、重要です。
なぜなら、せっかく稼いだお金が、無駄な生活費によって消えてしまう可能性があるからです。
夫婦で協力して、節約をしましょう。
節約するには、マネーフォワードMEがおすすめです。
簡単にいうと、全自動で家計簿を作ってくれるアプリです。
無料で使えます。
さらに、有料のプレミマム会員を30日間無料で体験できることもできます。
レビュー記事も書いていますので、参考になれば嬉しいです。
まとめ
記事のポイント!
- 複利効果を活かすために投資は早く始める
- 投資資金を確保するために夫婦共働きを検討する
- 節約のために夫婦の協力は不可欠
いかがだったでしょうか。
家族がいてもサイドFIREは実現できます。
しかし、夫婦共働きでなかったり、20代の時期に子供が産まれると難しい一面もありました。
さっそく、行動をしてみましょう。
まずは、目標作りですね。
サイドFIREの目標づくりに関する記事はこちら。
証券口座を作ることは無料ですが、審査のために数週間かかってしまいます。
サクッと作ってしまいましょう。
すぐにでも証券口座を作りたい・行動に移したい人は、『サイドFIREの目標を作ったあとにすること』として、まとめています。
行動の速さは、サイドFIRE成功確率に直結します。
わたしは2030年にサイドFIRE達成予定です。
一緒に、このブログとともにサイドFIREを目指しませんか。
今日の記事が、みなさんの暮らしを豊かにする内容であれば嬉しい限りです。
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